こんにちはescapeです。
昨日は、元都知事の石原慎太郎氏がお亡くなりになりました。
在任中は賛否はありましたが、東京の改革も色々進んだと思います。
あれくらいのリーダーシップのある政治家が今求められているように思います。
ここ半年ほどで、いわゆる昭和の大御所的な漫画家さんが亡くなっています。
昨年の9月末にゴルゴ13で有名な、さいとうたかをさんがまず逝去されました。
私はゴルゴ13はやはり大人向けというのもあり、私自身は読まなかったですが。
元総理の麻生さんはファンのようでしたが。さいとうたかをさんは、漫画を分業化
したところが斬新でもありました。当時、やはり漫画を作家が書ききるという時代に
そのような体制をとったのは大きいのではないでしょうか。正直、描写も細かいので
1人では限界がありますからね。以前、都内に住んでいた時に比較的近くにさいとうプロの
事務所があり、確か1階にゴルゴ13の大きいフィギュアが飾られていたように思いました。
私が、中学生当時衝撃を受けたのは「サバイバル」という漫画です。当時、少年サンデーの
最後の方にいつも連載されていたのですが、内容は巨大地震から生き残った少年の生存
状況を描いた漫画ですが、恐らく今読んでも楽しめます。読まれていない方は、お薦めです。
この後に、ブレイクダウンという漫画もサバイバルの発展形のものがありましたが、私は
断然サバイバルの方が面白かったです。当時、さいとうたかをの劇画タッチ絵が、より一層
この漫画にマッチしていたと思います。
そして、12月に古谷三敏さんが亡くなりました。この方の代表作は「ダメおやじ」です。
基本、ギャグ漫画ではあるのですが割と後半は「BARレモンハート」や「寄席芸人伝」など
少々ウンチクのような漫画がメインの印象でした。赤塚不二夫のアシスタントもしていた事
から、この辺のギャグのセンスなどは鍛えられたのでしょう。私は絵のタッチがとても好き
でした。この「ダメおやじ」はアニメにもなったのですが、基本、奥さんや子供にいじめられる
オヤジという内容で、確かPTAの反対か何かで教育上良くないとの事で打ち切られたようでした。
いつも、いじめられた後に犬小屋で野良犬に慰められるところがどこか切なく私は好きでしたが。
こちらもサンデーに連載され、最後の方は実は社長になってしまい全然ダメおやじでは
なくなるのですがね・・。また、「BARレモンハート」は色々カクテルにまつわる話や人間模様
が書かれていて、かなりの長期連載にもなっていました。実際、このBARも存在していて
私も2,3回行った事があり、マスターに「古谷先生はどのくらいの頻度でこられますか」
と聞いたところ「月に1,2度ですかね」というやりとりを覚えています。こじんまりした
感じで、漫画の設定に近いような雰囲気でしたね。
そして、水島新司さんが今年1月に亡くなられました。ドカベンが有名ですよね。
どこか、野球漫画一筋に見えたのですが、実はデビューしてしばらくは野球漫画は描いて
いなかったんですよね。ドカベンも当初は柔道部の部分が1年ほど続き、なかなか野球に
いかなかったのですが、これは他での連載の関係などもあり編集者の意図もあったようです。
少年チャンピオンで当時連載していましたが、私はどちらかというと単行本で読んでいた記憶
があります。そして、子供が生れる時に病院に半分泊りがけで行っていたのですが、その時に
何故かドカベンがおいてあり、ひたすら大人になって読んだ思い出もあります。
ドカベンはやはり、主人公以外のキャラクター構成が良いのと子供においては常勝軍団の
明訓高校とライバル高校のコントラストがやはりわかりやすく子供心を掴んだかと思います。
そして、高校時代唯一の敗戦である弁慶高校に負けた時はかなり話題になっていました・・。
そんな水島新司さんも、かなりの苦労人で子供時代かなり貧しく、高校進学を諦め
丁稚奉公で働きながら、睡眠時間を削りながら漫画を描き続け漫画家になったのです。
そして、高校の進学を希望していた学校が「新潟明訓高校」だったそうです。
そのような想いで、ドカベンを描いていた訳ですからある程度勝ち続ける事に憧れ
があったのかもしれませんね。その後のプロ野球編などは、私も大人になり読まなく
なりましたが、ご本人も野球自体がかなり好きだったようなので、より作品に繋がった
のではないでしょうか。
私の中では、子供時代に熱心に読んでいた漫画でもあり、その作者が近年亡くなって
いく事が非常に寂しい限りでもあり、私の中ではその作品は「レガシー」として残り
続けています。
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