「ふぞろいの林檎たち」の完成度とは

昭和ノスタルジー
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こんにちは、escapeです。

最近、「昭和ノスタルジー」というカテゴリーの記事を

書いていなく、久々に昭和物をとりあげようと思います。

今回は「ふぞろいの林檎たち」というドラマの紹介です。

ドラマの全体像

そもそも、私はテレビドラマをほとんど観ないのです。恐らく今まで

観たものも10本ほどしか観ていないのではないかというドラマ音痴です。

最近でもないですが、私の中での直近は「半沢直樹2」位です。

では、なぜこの話をするかといえばたまたま、youtubeのおすすめ動画

にあがってきて、懐かしく観たというのがきっかけでした。

知らない方も多くいると思うのですが、1983年からスタートして

パート4までできた当時は人気のドラマでした。

私も当時は、リアルタイムではなく再放送で観てこのドラマの存在を

知った感じです。それぞれのステージは異なりますが、パート1は

3流大学生3人が主人公で、それにまつわる恋愛ドラマです。

パート2になると、この3人が社会人になり、会社での奮闘や

やはり3人を中心とした恋愛模様が描かれています。

ただ、どこかくっついた離れたというような単に恋愛だけの事ではなく

どこか将来に対して、もがき苦しむ若者というところが非常に

見所でもあります。今も時代は変わっても、似たような葛藤というのは

常に若いとあるのではないかと思う次第です。

ドラマの魅力とは

私も当時はピンと来ていなかったのですが、ドラマに限らず小説や映画でも

観直すと当時と受け止め方が大きく違う事があります。

それは、自分自身も成長しているところもあるのでしょう。

例えば、恋愛経験のない時に観るのと、

ある程度恋愛経験をした後で観る恋愛ドラマや映画は受け止め方は

相当異なるのではないでしょうか。

そもそも、このドラマの再放送を観た高校生くらいの時に

タイトルの「ふぞろいの林檎たち」という意味が自分でも理解して

いなかったように思います。ふぞろいの林檎とは、当然形なども

悪く店頭に並ばない林檎を指します。いわゆる、3流大学の設定

であったり、中小企業に勤務という事から、自分たちはエリートでは

なく落ちこぼれであるという事から、このようなタイトルになっています。

そして、登場人物の中には良い大学に行っているが、容姿に自信がもてな

かったり、人とコミュニケーションができないなどの設定の人達もでてきます。

つまり、人は何かしらの「コンプレックス」を抱え生きていくという事を

テーマに描かれています。きっと、人気がでたのもその立場の人の共感を

生んだのもあるのではないでしょうか。

そして、脚本は山田太一氏がてがけ非常にセリフも突き刺さるものが

多くあったりもします。また、このドラマの「間」とセリフ

演じている俳優さんが非常にマッチしているようにも思いました。

そしてオープニングテーマ曲のサザンの「いとしのエリー」や

終始BGM的に流れるサザンの歌が非常にマッチしています。

私は、この頃のサザンの歌が非常に好きで、当時ステレオなど

も持ち合わせていなかった私は、このドラマでサザンの歌を色々

覚えたような記憶もあります。

そんな、色んなものが掛け合わされ、非常に魅力的なドラマ

なったのではないかと思います。

印象に残る名シーン

特にパート1の最終回が、今観ても心熱くするものがあります。

その主人公の1人である大学生で実家の酒屋を継いでいる兄がいます。

そこに結婚をすべき彼女がいるのですが、この彼女は身体も病気持ち

で子供なども産めない体であったりもします。お母さんは結婚を反対

彼女は出て行ってしまうのです。それを連れ戻すお兄さん演じる小林薫氏

が、最後にお母さんにこの彼女でないとダメだという台詞を話すのですが

これが実に胸に刺さります。どこか、恋愛の基本というか、本質的な部分

を説いていきます。通常は、ドラマの最終回というのは主人公にスポット

をあて、最後ハッピーエンド的なものが多い中、このドラマの最終回は

違うものがあります。最終回だけを観ても凄く感動する部分でもあります。

そして、一番最後に3人の主人公が就職の説明会に行き、いわゆる「学歴

フィルター」的な扱いを受けます。一部の大学以外の人は、別の場所で

面接を待たされるのです。それに対して2人の仲間に愚痴を言う柳沢慎吾氏

とそれを諭す時任三郎氏が良いシーンなのです。そして台詞は、「いいから、

胸を張っていればいいんだ」と諭し面接を待機するシーンで終わります。

そして、「問題は生き方よ」という台詞で締めくくられます。

このドラマでのテーマでもある、終始「コンプレックス」に対する一旦の

回答ではないでしょうか。このドラマは、毎回のタイトルは全て

「疑問形」になっています。ある意味、視聴者に投げかけている

なものです。最終回も「胸をはっていますか」という表題です。

この辺のメッセージ性が非常に印象深くもあります。

時代が変わっても・・。

今の若い人が見ると、「昭和」ってこんな感じの雰囲気なのというのが

随所に感じられると思います。例えば、連絡をとるのに随所に公衆電話

や会社や家にことづけをするシーンがあります。今の携帯の世界では

想像がつかないような感じでもあります。そして、先程の学歴フィルター

や会社編でもパワハラ続出であったり、地獄の研修みたいなシーンも

あったりします。特にこのパート2では、室田日出夫氏が演じる嫌な

上司の課長役というのが絶妙です。私でさえも、昔こんな上司が必ず

会社にいたなぁなどと共感してしまう位です。

そんな時代の差は見え隠れするのですが、このドラマの終始テーマ

でもある「ふぞろいの林檎」というコンプレックスを抱えて生きていく

という部分は、どこか今の時代でも共感できるところは多くあるので

はないでしょうか。私は、パート2を今寝る前に見直している感じで

ありますが、是非このドラマはお勧めですので一度ご覧になってみる

と良いと思います。また、以前観た方も再び観る新たな発見がある

のではないでしょうか。

 

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