就職氷河期世代の苦悩とは

天邪鬼な考察
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こんにちは、escapeです。

以前、Z世代の若者はという話はでてきましたが、今の中1生位

までの世代をアルファ世代と言うらしいのです。この世代における

呼び名は必要なのかわかりませんが。もとは、団塊世代というのから

始まったのでしょうか・・。そんな世代の中でもよく話題に上る、

就職氷河期世代、いわゆるロスジェネ世代を考えたいと思います。

氷河期の時代背景

私は、バブルの末期の方ですので、私自体はバブル世代になります。

以前、世代間においては経済的な側面ではなく、どの世代に生きているのが

羨ましいかという記事を書きました。記事はこちらから。

氷河期世代というのは、バブル崩壊後の世代と思っていましたが

少々時期はズレるようです。色々定義の問題はあるようですが、

2000年あたりに大学卒業をしたような世代、すなわち今40代の方が

一番当てはまる様です。バブル崩壊は一般的に1990年以降となります。

ただ、これは株価や地価などを指標にみた場合です。

山一証券や拓銀の金融破綻がおきたのが1997年になります。

大卒の有効求人倍率が1倍をきったのは2000年です。今は、1.71倍

ほどになります。バブル期の高い時期が2.86倍でしたので開きがあり

ます。1倍というのは、理論上大学生1人に対して1社の求人という事

です。勿論、これは選ばずブラック企業なども含めた場合に1人につき

1社という事です。1を切るというのはその状況下でも1社ないという

事でもあります。現実的には、有名大学に通うも50社、100社落ちる

という事は日常茶飯事でありました。この頃は、大学進学率もまだ4割程度

の時期です。従って、有名大学に届かない層や大学に進学しない層などを

含めると8割以上はもっと厳しい就職活動をしていたことになります。

自己責任論は正しいか

しばし、この世代で就職がうまくいかなかった人に対し自己責任論

流してしまう流れも一部あります。日本の雇用システムは、今も新卒

一括採用というのがベースになっています。これに漏れてしまうと、

なかなか次のキャリアを築く事が難しいと言われています。

またこの頃、2003年に派遣法が改正され、製造業も含めた業種の

拡大になりました。結果的に2000年位は求人もブラック企業なども

多く、あまり選択肢のない中で中小のブラック企業に就職し、

結果早期に退職し、その後派遣社員も含めた非正規社員の流れが

できたのではないでしょうか。私も、以前ブラック会社に2000年手前

頃から転職していました。基本は、中途採用組ばかりなのですが、ある時

から新卒を採用するようになりました。しかも、それなりの大学をでている

人達です。当時は、「なんでこの会社に新卒でくるのかな」と疑問に思い

ましたが、この時の時代背景が前述したような時期でもあったからなのでしょう。

当然、3年で50名ほど採用しましたが残った社員は1名でした。非効率だったので

その後新卒採用は中止となりましたが・・。というように、ある程度10人入社して

8人位は普通に勤務できれば普通の状況だと思います。就職活動も普通に20~30社くらい

まわり内定がとれれば普通の状況ではないでしょうか。このような、普通の努力で

なんとかなる場合であれば、「自己責任論」というのは通用するはずです。

それが、先程の会社のように9割以上は辞める、100社以上応募しても内定がない

などの状況はやはり異常でもあります。これは、自己責任論だけでは片付かず

やはり時代が生み出した「失敗」ではないでしょうか。この時を放置した政府は、

罪深いところはあります。今でこそ、氷河期世代の支援などを打ち出していますが、

すでに遅しというような感じもします。勿論、何もしないよりは良いという

レベルではあるのでしょうが・。

ツケがまわる社会

今の社会問題の1つは「少子化」でもあります。少子化は今年の今現在もまだ

進行中です。少子化というのは、日本の社会保障制度上逆ピラミッドでは維持が

難しい事は、明らかでもあります。政府も、ここ何年も少子化対策は保育園の

待機児童の解消や子供手当の支給などの小手先の対策が多くありました。

そもそもは、結婚する人が大幅に減少した事が少子化の1番の原因であります。

結婚人口が減少した1番の要因は、経済的に厳しいという理由がメインです。

経済的に厳しくなったのは、間違いなく氷河期世代のところからきている訳で

これを放置した結果が今に至ります。いま、40代の氷河期世代がやがて60代

以降になった時に、明らかに人口的にも現状のシステムの維持が難しくなり

ます。このような形で、無策のツケが最終的にはまわってくる社会になって

しまうのです。私も、年齢的には大きく変わらない事を考えればやがて厳しい

社会に付き合わざるを得ない事は間違いないでしょう。早死にすれば別でしょうが・・。

氷河期世代は、団塊Jrとも重なり人口も多くいます。受験期には、それなりの

競走もあり厳しく、就職活動ではワリを食い、そして老後も厳しい社会に付き合う

という事を考えれば、「苦悩の世代」でもあるでしょう。

ここ10年位で社会のシステムを大変革しないと、また手遅れの様な状況になる

のではないでしょうか・・。他人事ではありません。とはいえ、社会以前に

自分も何とかしないといけないのでしょうが・・。

 

 

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