こんにちは、escapeです。
現在、日本経済は首都圏中心となり、ドンドン衰退している地方も多くでてきています。
競馬に目を移すと、地方競馬は冬の時代がありましたが現在は過去最高売上を更新
する勢いもあり、地方競馬が復活しています。
この地方競馬の復活をヒントに地方の再生が進むと良いと考えています。
JRA(中央競馬)というのは、農水省管轄で実質国が運営をしています。対して地方競馬
は各都道府県の自治体が運営をしています。当然、赤字であれば地方自治体の税金で補填
しなくてはいけなく、10年ほど前は地方競馬場は赤字だらけの競馬場ばかり
でした。地方競馬の売上ピークは、1991年で約9800億円で1兆円に近いもの
でした。昨年は9600億円だったので、今年は恐らく1兆円を超え過去最高の
売上になるのではないかと思います。
因みに昨年、中央競馬は3兆円900億という売上でここ10年は右肩上がりの売上
になっています。中央競馬のピークの売上は1997年で4兆越えというところで、
まだ、過去最高の売上には到達していません。
話を地方競馬に戻すと、売上が過去最高にせまりつつありますが、状況が以前と
大分異なります。以前は26場あった地方競馬も今は15場しかありません。
競馬場自体が4割減って、売上が過去最高に近いというのは実質1つの競馬場
あたりの売上は過去最高になっているはずです。
地方競馬の冬の時代のピークは2012年でした。全体で3300億円程の売上なので今の
売上の3分1程です。それをここ10年で3倍にしています。確か高知競馬などは
売上が7倍近くに上がっている競馬場もあったりもします。
2000年初頭から、売上の落ちている地方競馬場の閉鎖が相次ぎました。
勿論、地方自治体で運営されているので、バブルも弾け不況が長引く中
地方財政も厳しくなります。そんな中、通常であればギャンブルに否定的
な住民は多くいるでしょうから、競馬の赤字に税金が補填されても住民に
とっては、他の予算に費やして欲しいというのは納得できます。
黒字であれば、逆に財政支援にもなるわけですから文句は少なくとも
赤字運営になれば一気に批判が集中していきます。
パチンコ屋さんも含めギャンブル市場はそれなりの売り上げ規模になっている
のですが、イメージも悪く必要悪という見方が一般的には多いのでしょう。
いずれにして、そのような風向きでは閉鎖する競馬場が増えてもおかしくないでしょう。
私も、当時はうっすら地方競馬は南関東以外はほとんど消滅するのではないかと
思っていました。中央競馬と地方競馬では、やはり予算の規模もあり昔から一線がひかれて
いました。いまでこそ、交流戦などもありますが昔は完全雰囲気も含め別物でした。
基本、地方競馬は365日どこかでレースはあり、私が競馬を始めた30年以上前などは
まだ平日の昼間に競馬新聞を持っている事だけで「白い目」でみられたものでした・・。
中央競馬はいち早くイメージチェンジに乗り出し、レジャー化をすすめたりオグリキャップ
などのスターホースもでてきたので盛り上がっていましたが、地方はそうでもありません。
しかしながら、1991年の売上がレコードというのはそれなりに当時やっていた人はいたの
でしょう。調度、大井競馬でナイター競馬なども始まった頃で大井もまたイメージチェンジ
戦略をとっていました。当時は、昼間の開催などは明らかに「仕事何しているの?」という
ような人の集まりでもあり、恐らく反社的な人も多くいたりして非常に物騒な場所だけは
記憶しています。そのようなところに、人がそもそも集まる訳もないのも理解はできますが
・・。因みに、私は学生時代JRAの就職試験を受けた事があります。確か、書類選考などはなく
筆記試験は誰でも受験ができたと思いますが、あえなく筆記試験で落ちてしまいました。
それでも当時20名ほどの枠で相当数の人が受験をしていたように思います。
競馬の問題が一問も出ていないのは覚えていますが。因みにとある馬主の会社に内定を
いただいた会社はあるのですが、そこでの筆記試験は競馬の問題がだされていましたが・・。
結果、競馬関係の仕事にはつきませんでしたが、それが良かったのか悪かったのかは今でも
わからないところです。ただ、この時期に私の通う大学のOBが地方競馬に就職していた人も
いました。その関係もあり学校に地方競馬の求人案内はきていたのを覚えています。
私も少々考えたりはありましたが、競馬をしていた私でさえ地方競馬のイメージは当時あまり
良いものではなく、結局、就職の応募はしませんでしたが・・。
そんな時期もあった地方競馬ですが、どのような再生をしていったのかは次回お楽しみ
にして下さい。~つづく~
コメント