こんにちはescapeです。
皆さんも仕事をしていく上で色んなビジネス書に出会ったり、時にはセミナーなども
参加されたりとかあるのではないでしょうか。
ここ10年ほど、中途入社された方や新人の研修などをする機会が度々あります。
最初に私が聞く質問が必ず1つあります。直近1年ほどで「大変だった事又は困った事」
仕事でもプライベートでも構わないので「5つ書いて下さい」というものがあります。
残念ながら、若い人ほど書けない傾向もあったり「どの程度のレベルの事が大変と
思うのか」というある種その人のキャパシティ的なものを測る意味で質問をしています。
大きな傾向としては、これが少ない人ほど早く退職する傾向にあったりもします。
すなわち、トラブル自体にあまり免疫がなく少々のトラブルでも逃げてしまう傾向がある
ようにみてとれます。仕事をしていれば、大なり小なり何かのトラブルは発生しますし、
会社規模が小さければその解決にあたる機会も確率的には高くなるでしょう。
私は仕事をうまくしていく力として「土壇場力」というのが必要と考えています。
よくスポーツなどでもチャンスに強いバッターであったり、昨日のM1ではないですが
「追い込まれた時に力をしっかり発揮して物にする力」という事です。言い換えれば
プレッシャーに強いとも言えるでしょう。以前にも述べたようにチャンスの機会という
は多くは巡ってこないのです。アンテナをはることも重要ですが、それをしっかり掴む力
がないとダメなわけです。この力というのは、本やセミナーで学んで勉強できる力では
ないはずなのです。ではどのようにして身につくかと言えば、ギリギリの局面などを多く
経験している方に備わっている事は多いのではないでしょうか。
よく反社の人であれば「修羅場」どれだけくぐり抜けたかという事にもなるのでしょう。
練習ではよくできているのに、本番には弱いなんていうタイプもこういう人が多いのでは
ないでしょうか。私はリアルタイムでは観ていませんんが、よく長嶋選手が人気があったのも
このようなチャンスの場面に期待に応えたことが多いという話を聞いた事があります。
武豊騎手がレジェンドになっているのは、単に勝ち数が多いだけではなくそれだけ多くの
プレッシャーでも冷静に騎乗し、馬の力を出し切り勝っている事にもあります。
人はつい追い込まれていくと、安全な道を探してしまったり、場合によっては逃げてしまう事が
あったりもします。生きていれば、必ず色んなトラブルや局面に立ち向かう事は多くあるでしょう。
私も多かれ少なかれ、そのような事は過去にも多くありました。その度ごとに乗り越えてこれた事で
「土壇場力」が養われてきたのではないかと思います。これからも、きっと難局がまだまだ出てくる
とは思いますが、少々のことは何とかできる自信は今は少しあります。
先程の質問であれば、私は1年に「これは・・・」というような事は恐らく毎週行事のようにやって
きているので、少なくとも5つもスっとでてこないというのは、温室育ちになっているような気も
します。是非、これを読んでくれている方は自分で思いだしてみると良いのではないでしょうか。
また「火中の栗を拾う」というわけではないですが、そのトラブルも自ら解決する癖をつけると
尚、力がつくと思います。私も数年前に仕事の関係で、本来は弁護士さんの案件ではありましたが、
自ら動いて解決をして弁護士さんにお褒めを頂いた事もありました。場合によっては、弁護士に頼ん
でいるのだからと丸投げにする方もいるでしょうが、そういう事でもないと私は思います。
恐らく、弁護士さんですすめていたら数倍時間を要したのではないかとも思いました。かといって、
その弁護士さんが無能であると言いたい訳ではないのです。しっかり後ろ盾になってくれている部分
はあるのですから。それを踏まえてどう解決をしてどれだけ自分がかかわれるのかというのも重要で
す。決して、他力本願にならずまずは自分で解決をしていく事も重要です。学校では決して習う事は
ありませんが、「土壇場力」を意識した力の養成をしていくと自分の力が一段高まると私は思います
。
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