こんにちは、escapeです。
昨日に続いて思い出のダービーです。昨日の記事はこちら。
ダービーの価値というのは、ダービージョッキーになかなかキャリア
のあるジョッキーでもなれないところにあります。例えば横山典弘騎手は
デビュー2年目で昨日紹介したレースでメジロライアンという馬で2着でした。
それから20年以上の月日をかけ、ダービー15回目の騎乗、デビュー24年目にして
ロジユニヴァースではじめて制しました。昨年息子の横山武史騎手もハナ差で
ダービーを逃しましたが、意外とその後はお父さん同様然るべき時間を要する
かもしれません。今年は史上初のダービー3連覇できるかという話題の福永騎手も
最初のダービー馬ワグネリアンで制するのに20年を要しました。
意外と1度勝つとその後は力が良い具合に抜けるのか、勝てるケースがあります。
そんな中、天才ジョッキーの武豊騎手もなかなかダービーに手が届きませんした。
1998年のダービー馬スペシャルウィークのダービーは思い出深いレースです。
皐月賞では大外枠がひびいたところもあり、1番人気ながら3着という結果でした。
この時点ですでに12年目で、名実ともにトップジョッキーの武騎手でしたが、
ダービーだけはまだ勝てていないタイトルでした。皐月賞のレースから私も
1番人気でもスペシャルウィークで武騎手からと思っていました。
レースでは2着に5馬身をつけた圧勝でありましたが、こんな名手でも
直線でムチをどこかに落としてしまったそうです。それほど、プレッシャー
なども多くあったのでしょう。そして、私がこのレースで思い出深いもう一つ
の理由は、2着に14番人気のボールドエンペラーがきて馬連が1番人気の馬が
きても130倍という万馬券でした。これを私は本線に買っていたのです。
ダービーで万馬券的中そして武騎手の初制覇と非常に嬉しいダービーでした。
ボールドエンペラーは武騎手の師匠でもある河内騎手が乗っていました。
皐月賞では、スペシャルウイークも後方でしたが、更に後方15番手からの
追い込みで6着にきていました。この追い込みなら、東京では届くのでは
との予想から相手本線に考えていました。実際ダービーも後方10番手から
の追い込みで2着にきました。そして、当時孤独の二重丸で有名な予想家
清水成駿氏もこのボールドエンペラーに◎を打っており伝説のダービーと
言われています。確か、当時コラムに「皐月賞のレースを擦り切れるほど
見直し味のある競馬をしている馬がいた。」これがボールドエンペラーへの結論
に至ったような内容でした。そして「ダービー位1点でしとめたいものである。
たまには女房に帯の札束を渡すのも悪くあるまい」と
非常に格好の良い語り口調締めくくられていました。これを相手もスペシャルで鉄板の
1点で的中させているところに、ファンになった方も多いのではないだろうか。
確か、3万円買ったというのをどこかの後日談で見たことがあります。
馬券的にも非常に思い出深いところがあるダービーでした。その後、武騎手も
ご存知のように通算5度ダービーは制覇しており、当時のスペシャルウィーク
同様皐月賞を1番人気で敗れ3着後のダービーという同じステップをふむドウデュース
は歴史は繰り返されるのか興味深いところではあります。
以前、ブログにも書きましたが、自分が独立する資金の元手にもなった
JCでもスペシャルウィークにお世話になりました。
2度素敵な万番券をプレゼントしてくれた思い出深い馬でも
あります。
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