20代の苦悩【ブラック企業激闘編①】

天邪鬼な考察
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こんにちはescapeです。

「若いうちの苦労は買ってでもしろ」と昔からの格言めいたものがあります。

私も20代の頃は、これが何を指しているのかがわからないこともありましたが

今、振り返ると確かにと納得できるところもあります。

すなわち、この回答は自分が少々年を重ね過去を振り返った時に「確かに」と

思えるかどうかではないでしょうか。その渦中では理解できないと思います。

そして、いつも買っているつもりはないですが、ちょくちょく「苦労」の方から

勝手に近寄ってきます・・。

20代というのは、まだ社会に出て右左もわからないような若造です。

そんな中、厳しい環境で仕事をしていく事は、いわゆる体力で言うところの

基礎体力がついていくようなものです。これが、後々に活きてくる部分が確かにあります。

今も何とかやれているのも、この20代の時のビジネスの土台みたいなものが身についた

からなのではないでしょうか。

少々、私の20代の頃の話にお付き合いいただきましょう。

時は、バブルがはじけた時代です。大学卒業後、新卒の会社を4年ほどで辞め、

異業種でのスタートをきることとなりました。

なぜ、辞めたかと言えばこの頃同期の転勤なども出始め、いずれ自分にもお鉢がまわって

くるなと考えていました。また、このまま同じ会社でという思考もなく、違う業種の仕事

を考えていたところです。そして、自分自身「営業」というスキルを身につけないといけないな

と漠然と考えていたところです。今でも、同様に思いますが、基本「文系」は「物を売る仕事」

「理系」は「物をつくる仕事」と考えていました。当然、私は文系人間です。

そんな中決めた業種は保険の営業でした。たまたま、比較的給与条件が良い会社が求人雑誌に

載っていました。今思えば、求人誌も広告であり良い事しか書いていません。

これが、「地獄の1丁目」の始まりとは知らず、ノコノコ面接を受け無事採用となりました。

一応、大卒が要件でしたので、そこをクリアしていれば基本皆、合格という感じもしましたが・・。

この会社は、2年ほど研修期間があり、その後は代理店となりフルコミッションの営業となります。

最初の1カ月ほどは、保険の勉強をさせられ講義とテストみたいなものを繰り返されるのですが、

これ自体は問題なく受講していました。調度、同期で入社した人が2人いて1人はすでに50代で

私の父親のような方ともう1人も40代中頃で年齢は私とは大分違いがありました。

以前の会社は、同期と言っても新卒同期なので、浪人などあってもせいぜい

2つほどの開きしかなかったのです。

ここでは、こんな上の方が同期というのは「中途採用はこんな感じか」と思いました。後に

ここが特殊だという事が分かりましたが、当時は知る由もなかったです。

年長者の方は前職、とある大手上場会社の子会社で雇われ社長をされている方でした。もう1名は

他社の保険会社から来た方でした。年は違えど同期というのもあり、研修中はちょくちょく

3人でお酒を飲みに行っていたのを覚えています。その時は、私も若造なので仕事で語れる

エピソードなども少なくひたすら、聞き役に回っていたよう感じでもありました。

研修は、朝9時からスタートなのですが、隣の部屋が朝はいつも

騒々しいなと思っていました。そして、保険の試験を通過しないと販売ができないので、それも

問題なく合格し、営業部屋の方へ1か月後晴れて在籍となりました。

朝はまずラジオ体操から始まりまります・・。理由は全く分かりませんが。

随分、時代遅れだなと思い壁に目を向けると棒グラフの模造紙が名前ごとに大きく

貼りだしてありました。そして、私の名前も漏れなく書かれていました。

そして20名ほどいましたでしょうか、どうみても20代が私しかいなく30代がパラパラとほとんどが

40代後半から50代が中心でした。時代は、バブルも崩壊しており恐らくほとんどの方が色々な会社

でリストラをくって移ってきたような人が多くいました。

基本は、証券、銀行、不動産業界の人が中心で、私の以前いた業種の人は1人だけいた状況でし

た。後に話を聞くと、皆さんそれなりの大手企業で然るべき役職についていた方が多くいました。

完全、年齢から業種から異分子というかアウェー感満載の初日の出だしでした。

そして、体操が終わるとコの字型のミーティングテーブルに集められます。

そして、簡単な自己紹介を行い先輩たちの様子を見守ります。

そして、全員直立不動のところから1人ずつ昨日の成果報告から始まります。

「おはようございます。昨日○○(商品名)1件3000万契約いただきました!」と大声での報告

そして周囲から拍手の祝福と上司と思われる人からの「おめでとう」の労いの声がかけられます。

この段階で、薄々「これはヤバい会社なのでは・・」と頭によぎりました。

次の人が「おはようございます。昨日はゼロです。本日も頑張ります。宜しくお願いします!」

という大声が部屋に響き渡ります。

そして「何をしてるんだー、やる気あるのかー」の怒声とともにボルテージが次第に上がっていきま

す。そして成果がでない人は、そのまま立ったまま朝礼中過ごさないといけないルールになっていま

いました。こんなやりとりが続き一巡すると、常務と称する禿げた人相の悪い刑事のようなひとが口

火をきりまます。それもやたらに大きな声で「君たちは一体ここに何しに来た!稼ぐためだろ

う・・」と同時に机をバーンと叩く音が部屋を駆け巡ります。朝から緊張の空気が走ります。

訓示が15分程続きます。そして、二番手は部長と称するこれまた、体育会系のオールバックの強面

の人が怒鳴りながら訓示がやはり15分程続きます。そして、最後に課長と称する人が伝達事項や

時には保険の勉強などをしていく形です。これが月~金まで毎日続きます。特に休み明けの月曜日や

「月の始め」や「月の締め日」などは、気合が入った朝礼が続きます。時間にして60~90分程です

。研修で勉強をしていた時の部屋で、毎朝、賑やかだなと思っていた理由が、この瞬間に全て理解

できました・・。この状況を目の当たりにすれば、「とんでもない会社に入ってしまった」とこの

時は冷や汗がでてくる思いでした。まだ、「ブラック会社」や「パワハラ」などの言葉が存在する

前の事です。

そんな中、プライベートではこのタイミングで結婚もしてしまい、子供も早晩産まれてくると

いう環境でもありました。

自分の選択に色々重いものがのしかかってくる状況もあり、ここから夜もあまり眠れない日々が

頻繁におとずれてきます・・。つづく・・

 

 

 

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