こんにちはescapeです。
最近は、「昭和」というキーワードはどこか「邪魔者」的な要素で使われる
事が多いように思います。会社でもすでに昭和世代は「老害」扱いされます。
PC音痴もこの世代に多いでしょう。私の以前いた会社でも私よりもう少し年上の
方が、ブラインドタッチ以前に基本「人差し指」1本でキーを叩いていた方もいました。
通称「1本足打法」と言われ、その名称もまた昭和の王選手から由来しているのも
納得いきます。しかし、昭和というのは今では考えられないことを「非効率的」に
「精神論」を中心に繰り広げられている事が多いのも事実です。部活で言えば、私は
野球部ではないですが「いわゆる練習中は水飲むな」であったり、「うさぎ跳び」などの
今では禁止されていた練習方法も繰り広げられていました。
中学辺りになりますと「校内暴力」が全盛の時代で、「金八先生」の「腐ったミカンの方程式」
や「スクールウオーズ」というような荒れた学校が多くあり、私の通っていた中学もご多聞に
漏れずそのような中学でした。月曜に学校に行ったら廊下中に消火器がまき散らしてあったり
などどいうような光景もあり、決してドラマが過剰な演出でなくリアルに感じました。
では、現在が昭和が「悪」のようにみられていますが実際どうだったのでしょうか。
私が小学生の頃は、まだバブル経済以前でしたが子供ながらに「毎日ワクワク感」があり
周りも活気に満ちていました。今よりも、不便であるのに社会全体に「夢」があふれて
いたように思います。例えば、これは大店法の改正で今や地方にいけば買い物場所はショッピング
モールだらけであり、商品の品揃えで言えば間違いなく多く揃っているでしょう。私の時代では
買い物といえば「商店街」がメインであり年末などは福引券を集め「ガラガラ」を回すだけでも
楽しみがありました。まだ、家に「内風呂」が普及していない時代でもあり多くの人は近所の銭湯
にいったものです。今は銭湯も少なくなり、あってもスーパー銭湯などという感じになっています
す。当然、スーパー銭湯の方が湯船の種類も多く(昔は熱めの湯と普通温度の2択でした)
入浴するには良いのですが、何かが欠けているのです。しいてあげれば「風情」なのかもしれませ
ん。昭和というのは今に比べ「便利さ」はないのですが、どこかこの「風情」や「雰囲気」が
良かったのだと思います。
話は戻りますが、私の小学生の頃は、まだ「ゲーム機」などもなく外で遊ぶのが
定番でした。それもスポーツでいえばまだ「サッカー」はマイナーであり「野球」全盛です。
土曜日は学校もあり給食なしの4限までですが、土曜日は学校が早く終わる解放感や家に帰り
ご飯を食べたら近くの公園で、クラス対抗の野球大会みたいのをよくやって私も参加をして
ました。当時は、会社もまだ週休2日でなく「はんドン」と言われ会社も午前で終わる時代でし
た。もっといえば、祝日なども今ほど多くもなくほぼ社会全体が毎日動いているのが当たり前の
状況でした。しかしながら、社会全体に「疲労感」が漂わない空気でした。
そして、野球が夕方近くで終わると公園の近くの「駄菓子屋」で子供ながらに
「大人の居酒屋」的な社交場でした。
それが、終わると大概、誘い合わせ近所の銭湯に行き夜の8時からはドリフ
の「8時だよ全員集合」を観る事が定番であり、月曜日の学校の話題も土曜日のドリフの話題
でもちきりでした。当時は視聴率も平均30%近く、最高50%などいうお化け番組も納得がいき
ます。のちに「ひょうきん族」の台頭で落ちてきますが、それまではお笑いはドリフと欽ちゃん
の2大勢力で占められていました。当時は、学校でも学期ごとに「お楽しみ会」などもあり
それぞれの班などで出し物をするのですが、「ドリフのコント」を真似したりなどが定番でした。
また当時は、私は漫画が好きでかなり買い漁りをしていましたが、「コロコロコミック」が
衝撃的でした。調度小学2年生の時の発売だったのを覚えています。
月刊誌であり、本の厚みもさることながら、
「ドラえもん」を中心にしたラインナップに胸を躍らせていました。
これが、土曜日に読める時などは子供ながらに至福の時であり、
「学校はんドン」⇒「野球」⇒「駄菓子屋」⇒「銭湯」⇒「ドリフ」⇒「コロコロコミック」
の流れができた日は「ゴールデンコース」な土曜と感じていたものです。
勉強はどこにいった?というところもありますが、それはそれで許される
空気でした。のび太君が宿題しないのと同じような空気感。とはいえ、勉強していた子供は
したたかにしていたのでしょうが私の周囲は違いました。
平成に入りよく「失われた30年」と言われるように、先進国の中で
圧倒的に日本だけが停滞しており、経済成長や賃金上昇もなく今に至っています。
確かに私の子供時代よりも、物も溢れ便利になった社会であります。
それでも、私やその世代が昭和ノスタルジーについ浸ってしまうのは、この時代だからこそ
の良さがありました。そこには町中に「元気」「明るさ」「活気」という雰囲気が立ち込めていま
した。どこか今は、暗く感じてしまいます。よく日本は「オワコン」とも言われますが、
それには、つまらないルールや規制ばかりをおしつける社会が息苦しく感じます。
私的にはこれを違う意味で「マスク社会」と呼んでいます。
もう1度あの頃の元気さを「令和」で取り戻して欲しいものです。
アントニオ猪木の名言「元気があればなんでもできる」「バカになれ」これが今一番
欠けている日本社会ではないでしょうか。
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