こんにちは、escapeです。
最近は、ガソリン始め色々な物価が上がっています。
私もたまにスーパーにいくと、これこんなにしたかな・・みたいな。
特にたまに買う物などは余計に感じてしまいます。この間、ゴミ袋を
買ったら、そんなイメージがありました。食べ物では、サンマを買おうと
思えば結構するなと・。本来、競馬をする人などはあまり値段に対して
無頓着な人が多いですが、私でも少々思う次第です。
では、対して賃金の方はどうでしょうか。その辺を考えたいと思います。
最低賃金の上昇
毎年10月に最低賃金などの引き上げなどありますが、来月から
全国平均では1004円となり、1000円を超えます。
一番高いのは、東京であり1113円になります。今回の上げ幅は
今まででは、一番の上昇幅のようです。
岸田総理は、2030年半ばと言っていましたから、今後10年位で
最低賃金を見直し1500円ほどにもっていきたいような状況でも
あります。初任給においても、ユニクロはじめ通常より高く支給
される会社も出てきている状況です。勿論、働く側からすれば
賃金は高いにこしたことはないでしょうが、これにより反動も必ず
でてくるはずです。
賃金アップの反動
余力のある会社や業績の良い会社が賃金をあげる事は
賛成です。しかしながら、賃金が上がるという事は、通常
コストが上昇する事になります。特に経営側からみれば、時給だけで
すまず、パート社員などの社会保険料なども同時に上がっていく事にも
なります。あわせて、それが価格転嫁していくと結果更なる物価の高騰に
なっていく可能性はあります。また、価格転嫁しにくい業態もあります。
私の現在の業種も、比較的に価格転嫁が難しい業種でもあります。
また最低賃金の上昇は、働き場を減らす可能性もあります。学生がよく
するアルバイトで飲食店やコンビニなどがありますが、最低賃金の上昇で
求人も減ってきてしまうのではないでしょうか。もしくは、通常2人でやる
業務をワンオペでせざるを得ないような状況は多く出てくる気もします。
また、出来高制的なアルバイトが増加するはずです。時間で雇用する事が
難しくなり、やった量に対して支払いをする形です。例としてはウーバー
イーツのような形態です。あくまでも、配達した物に対しての料金です。
従って、業務委託的な自営の割合が増え、それを見越して来月からインボイス
制度なども始める目的なのかもしれません。
利益が出ていない時の賃金上昇はどこかにシワ寄せがくるものです。
その辺を考えた賃金上昇が求められるのではないでしょうか。
根本的な見直し
すでに、コストアップがある中で倒産件数も増加している
中での人件費の高騰では余計に厳しくなる企業は多くなる
のではないでしょうか。対して、この段階的な最低賃金の
引き上げによっても、非正規社員などの所得がどれだけ上向くのか
は疑問に残るところはあります。それよりも、新卒一括採用的な
部分などの慣習などを見直したほうが良い部分もあるように思います。
雇用の流動化が進むことが重要ではないでしょうか。
今の非正規の流れは、小泉政権下での派遣の業種の拡大が原因に言われる
事が多くあります。そして、時代背景的にも就職氷河期なども重なり、
非正規社員が多く生み出されました。それによる、低所得の流れから
結婚人口が減り少子化が続き高齢人口が増え、社会保障費が増加していると
いうのがここ30年の流れではないでしょうか。
この負の連鎖を断ち切るためには、根本的な制度の見直しが必要に思います。
これを安易な外国人の受け入れ政策で、乗り切ろうというのは更に悪い社会
が待ち受けているように思います。
とはいえ、私の学生時代した時の喫茶店のアルバイトの時給は、1000円でした。
初任給にしても、確か20万程度です。
それから、30年以上経過しても全く変わっていない賃金形態に問題ありといえば
問題ありです。とはいえ、社会保険料なども引いた手取りは90%程度でした。
物価や消費税などもない事を考えると、30年前の方が使えるお金も多かったという
事でしょう。これ以上、悪くならない社会を望みたいところですが・・。
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