こんにちは、escapeです。
昭和は、TV全盛の時代でありました。まだ、携帯電話の普及もされておらず
情報の主たる媒体はTVか本の時代です。
その中で、ラジオというのはどのような価値を持っていたのでしょうか。
まだ、昭和が自由といってもそれなりの放送コードはあり、当然、テレビというのは
影響も大きいので言論に対しても規制がかかります。
対してラジオは比較的にその制限が緩いところもあり、テレビで観るのとはまた
別の側面およびそのタレントの「本音」の部分に触れられることが魅力です。
今でもありますが、当時は「オールナイトニッポン」全盛の時代で深夜の1:00~3:00
の1部と3:00~5:00までの2部構成になっており、1部は野球で言えば1軍みたいな形で
メジャーなタレントさんが出演しています。芸人、ミュージシャンの出演がほとんどです。
1週間曜日ごとにパーソナリティが決まっていました。私は、高校生の時によく聞いていました。
これの前の12:30~1:30まで「ラジオ講座」という受験用の番組が文化放送で流されており、
それを利用して私も当時は受験勉強をしていました。勉強の息抜きとしてオールナイトなどを
聞いていたりもしました。当時、よく聞いていたのは火曜日の「とんねるず」と木曜日の
「ビートたけし」でした。基本的な番組構成は前半の1時間位は、フリートークで1週間にあった
出来事などは雑談して後半は、リスナー参加型になっておりハガキなどを中心に色々なコーナー組
がされている構成です。特に、たけしさんなどはマンシンガンのように話をしていき高田文夫さん
が合いの手を入れていくトークの形で抜群のテンポでした。
当時は放送局の外に弟子入り志願の人も放送日
には多く出待ちをしているらしく、水道橋博士などもそれ経由で軍団に入ったと聞いた事がありま
す。そもそも芸人さんの弟子などは、応募をしている訳でもないですし履歴書を送るようなもの
でもないので、皆さんどのような形をとるんでしょうかね。たけしさんも浅草のフランス座という
ストリップ小屋に雑用係みたいな形で入って下積み生活をしたという話は有名ですよね。
昭和は、そのような小さいきっかけからチャンスを掴んだ人が多くいたのではないでしょうか。
2部もたまに聞き流し的に聞いていたりもしましたが、当時「中村あゆみ」という歌手が2部
を担当している日があり、普段もハスキーボイスなのですがそれがラジオを伝わった話声が
とても魅力的だったのを覚えています。きっと、タレントさんでラジオを大事にしている人
というのは、ギャラ的にはTVの方がはるかに高いのでしょうが「自分の居場所」をそこに
定めて発信をしているように思います。大切な何かがそこにあるのでしょう。効率重視では
できる事ではないかと思います。色々な事において非効率の中に大事なものが隠されて
いたりもします。大人になり久しく聞いていなかったいなかったですが、
ふと40代の頃にウーマンラッシュアワーの村本さんというのが2部でパーソナリティを
している事がありました。当時のたけしさんのように早口でマシンガンのように話をして
いるのに興味を持ちしばらく聞いていたことがあります。この人は、はがきのコーナーも
なくひたすら時間内フリートークを続けていました。当然、生で聞くのはたまにでyoutube
などにあがったものを聞いたりもしていましたね。
ラジオといえば今も度々聞くのはやはり「競馬実況」です。今ではライブでネットでみれる
ものもあるでしょうが、私の場合はラジオ専門です。通常、テレビでは3時からの1時間
メインレースの放送しかないので、それ以外のレースを聞く場合はラジオになります。
テレビと同時にみるとわかりますが、ラジオの方が少々遅れて実況している事がわかります。
映像が全く見えないので、どのような状況になっているかが把握しにくい点はありますが、
一応隊列順に全馬実況はしてくれます。しかしながら、たまにあまり慣れていないアナウンサーの
実況ですとゴール前に突然それまででてこない馬の名前がでてきたりしてハラハラします。
1着になりそうな馬は大体追えているのですが、それ以外があまり追えていないことが多く
あります。そこは、後でレース映像などもみるとこういう展開になってたのかとイメージと
違う事もありますが、それでもラジオならではの良さもあったりします。
ただ、ラジオニッケイは短波放送ということも影響しているのか、移動中などに聞いたり
すると突然電波が悪いと消えたりもしますが・・。特に直線できれると「泣き」です。
今は色々なメディアがありますが、あえて「ラジオ」の文化に触れると良いのではない
でしょうか。
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