こんにちはescapeです。
皆さん、パレートの法則というのは聞いた事があるでしょうか。
ない方も、「2:8」あるいは「20:80」の法則というとピンとくる
方もいるのではないでしょうか。これは、全体の数値の大部分は
一部の要素が生み出しているとして、色々なものに当てはまる事が多い
です。比較的に日本の場合、平均値という事を気にしている部分は
多いですが、本来は中央値(数の一番多いところ)の数字であったり
今回の2割という事に意識をすると見えるものがあったりもします。
例えば、売上の8割は2割の商品で構成されている。会社の売上の8割は2割の
社員であげている。富の8割強は2割の富裕層に集中している。というような
ものです。
仕事の成果の8割は時間全体の2割の時間でだしている。とか
トラブルの8割は全システムの2割に原因があるなど色々あります。
なんとなく、言われるとそのように思える事も多いのではないでしょうか。
すなわち、2割部分を良く分析すると全体の構成がみてとれたりすること
多くあるのではないでしょうか。
これとあわせて「2:6:2」の法則もあります。
これはパレートの法則から派生したもので、特に組織や人に対する事で用いられる
事が多くあります。上位2割、普通6割、下位2割に振り分けられるというものです。
例えば、これを成績にあてはめると、いわゆる偏差値という指標に置き換えると
偏差値59は上位18.41%、58は21.19%となります。大体偏差値この辺り以上が
優秀という定義になってくるのでしょうか。仮に東大の進学を考えてみると、
今は高校3年生は110万人程います。勿論、全員が東大を目指すわけではないですし、
浪人も混じるでしょうが、単純にあてはめると東大の1学年の定員は3000人になります。
約0.3%になります。かなりハードルが高い事がわかります。
収入においてみてみると(2020年)、男性のケースでみますと
年収2500万以上は0.43%になります。東大の進学率に近いものがありますね・・。
大体、上位20%というのは年収で700万以上となりますので、
これは手の届きやすい範囲にも見えてしまったりもありますね。
競馬の騎手でみてみますと、現在135名の騎手がおり昨年のリーディングでみますと、
上位2割とした時に27位が岩田康誠騎手でした。28位が浜中騎手、29位が秋山稔樹騎手、30位が津村騎手
31位が松若騎手でした。どこか29位あたりから人気があっても軸にしにくそうな騎手
であったりも感じてしまうのは私だけでしょうか・・。どこか、上位2割というのは
信頼性がでてくるボーダーなのかもしれません。
そして、この法則の面白いところは「働きアリ」に同じ現象がみえるようです。
沢山、食料などを持ってくる働きアリは2割で、6割のアリは普通に働き、2割はサボるそうです。
そして、仮にサボるアリの2割を排除して残りの8割で構成してみた時に、また同じ2割
にサボるアリがでてくるという事が面白い結果でもあります。
という事はどんな組織体でも一定のサボるような人もでてくること前提の会社経営なの
かもしれません。
そういう意味では、恐らく先程の
東大生でも2割かどうかはわかりませんが、入学後一定の割合数は勉強をしなくなるのでは
ないでしょうか。多分、留年や中退率はその位になるような気もします。
従って、組織の難しいところは、優秀な人材だけで仮にかためても勝てるかというところ
もあります。昔の巨人軍のように、お金で各球団のトップレベルの選手ばかりを集めた
時期もありましたが、結果優勝できなかった事もあります。逆に中日の落合監督が就任
した時に大型補強を行わず、今の戦力を2割レベルアップするだけで優勝できると言って
優勝したことがありました。よく、将棋の世界でも強い人は「歩」の使い方が上手いと
言われます。単体の駒としては、動きは弱いと捉えられそうですが「一歩千金」という
格言もあるように時には「金」以上の働きをすることもあります。
当然、会社の人材は会社規模によって資質も変わってくると思います。当初は「歩」
のような人材でも「金」になるように磨き上げることが中小企業では重要ではないでしょうか。
そして入社まじかは「人在」であっても、やがて「人材」になり「人財」と成長していく事が
なによりでしょう。たまに「人罪」というように会社にマイナスをしか与えない人もいたりは
しますが・・。そして、私の会社には「2:6:2の法則」があてはまりません。
なぜなら、実質私しか社員がいないからです・・。
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