こんにちは、escapeです。
若い頃は、一度は皆さん自分探しをした経験があるのでは
ないでしょうか。
先週、たまたま若者で会社を辞めるかどうかの相談を受けました。
会社や業務が自分に合わないというより、どこか自分探しをこれから
するような感じのもので、少し考えていく時間が欲しいような内容でした。
よく、学生くらいの時に自分は何に向いているのだろうか。もっと言えば
まだ何か自分に気づかない才能があるのではないかなどと思う事はよくある事です。
従って、この若者が悩むこともわからなくはないです。
これは恐らく「何者にかにならなければいけない」という考えに支配される
とこのような悩みがでてくるのではないでしょうか。
正直、私も50代も半ばにきても、やりたい仕事ができるかといえば
決してそうでもありません。もっと言えば、やりたい仕事をしている
のかと言えば疑問が残る部分は多々あります。
恐らく、多くの人は手段として仕事をしている事がほとんどではないでしょうか。
とりあえず、食べていかないといけないというのが原点であり、少々それを
こなしていくためには、嫌な事とも対峙しないといけないでしょう。
それは、それで私は良い事だとも思います。
それを受け入れて生きていく方が楽なような気がします。勿論、理想的には
自分のしたい事で仕事になればそれは理想的ではありますが、なかなか
世の中そうもいかないところに難しさがあります。
逆に考えれば、皆がしたくない事をすることが仕事なのかもしれません。
だから、対価が発生するのではないでしょうか。
そして、意外にも自分の好きな事を仕事にした時に、その仕事が嫌いに
なるという話もよく耳にします。
例えば、漫画家さんなどは最初自分の想った事を作品にしていた時は
楽しかったという事を聞きます。
売れるようになると編集者の意向で話を展開しないといけなかったり、
締め切りに追われるようになるなど弊害もきっとでてくるのでしょう。
イチロー選手も以前、野球自体は昔やっていたような草野球的な方が
はるかに楽しかったとも言っていました。それは、プロという以上
常に結果を出さないといけないという点で、非常に苦悩した事も
あるのではないでしょうか。当然、スランプの時期もあったでしょうから。
私は、冒頭の若者の相談には「何者にもなれない人生」も多くはあるよという
話をしました。逆に、何者かにならないといけないと考えたり、生きる意味と
いう事をあまり重く考えると、宗教であったり自己啓発系のものに陥ったり
もするわけです。もう少し気楽に考え、何者にもなれない人生を受け入れ、謳歌する
方が良いのではないでしょうか。そして、ギャンブルも何者かになろうとして
大きく賭ける事は注意した方が良いでしょう。どこか、ギャンブルで勝ったりする
と自分は何者かになったような錯覚をおこすことがあります。
身の丈にあった金額で、程よく楽しむのが良いでしょう。
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