憧れの大人とは

徒然なるままに
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こんにちは、escapeです。

先週は、JCばかり追いかけていましたが、作家である

伊集院静氏の訃報が飛び込んできました。

私は、非常に伊集院氏は昔から憧れもあり、小説なども

度々買って読んでいました。

ガンで亡くなられた様であり、非常になってからの進行も早かったようです。

では、伊集院氏のどこに魅力があるのかということですが、

いわゆるどこか昔にあった「日本人の価値観」をすごく大切に

していたような人のように思います。時には、それは物議を

醸しだすような発言も多くありました。

例えば、「寿司屋に子供を連れて行くな」という事だったりします。

伊集院氏の寿司屋の定義は、当然然るべき年月を修行した寿司職人

が握る寿司屋を指します。そんな人が握るものを、味がよくわからない

子供に食べさせるべきではないというような主張でもあります。

少々、今の世の中には受け入れられない考えではあるかもしれませんが、

私は非常にそういう考えを持った人に魅力を感じます。

3回結婚をしているのですが、夏目雅子さんや篠ひろ子さんなどの大女優とも

結婚しており、非常に女性から見ても魅力的な人ではなかったのでないでしょうか。

また、武豊騎手や元メジャーリーガーの松井選手などとも親交があるようなのですが、

こんな偉大な2人に対しても、苦言を呈したりする事もあったようです。

作家などは、よく普通の人とは違う体験などをされている方も非常に多くいます。

自伝的な小説で「なぎさホテル」という小説があります。

実際の話の様なのですが、まだ売れていない頃にある日浜辺でビール飲みながら

想いにふけっていたところにホテルの支配人が近づいてきます。

支配人は「昼間のビールはうまいでしょう」と語りかけ伊集院氏は「若いのにすみません」

と答えたそうです。その後、近くで泊まるところはないですかと聞いたところ、

その支配人のなぎさホテルを紹介されたそうです。

そこから、10年近く住みついたようで、宿泊費でいえば1000万以上をかかるもの

を相手の好位で無償で借りていたそうです。

一見の人に対して、なかなかそんな事はできない事だとは思うのですが、

きっとその支配人も若かりし頃の伊集院氏に魅せられたところはあったので

はないでしょうか。そんな、普通ではなかなかできない体験をしているところに

作家としての魅力も感じます。

また、伊集院氏はギャンブルを相当する人でも有名です。昔、私が学生の頃

サンケイスポーツで競馬の予想コラムを書いていました。

本人は、恐らく麻雀と競輪が本来は好きなようなのですが・・。

このギャンブルにも師匠のような存在で直木賞作家の色川武大氏の親交

あつかったようです。色川氏は娯楽小説では、阿佐田哲也氏のネームで

有名なところでは映画にもなった「麻雀放浪記」など書いていました。

2人で旅打ちをした模様が書かれている伊集院氏の「いねむり先生」などを

読むと、2人のどこか何とも言えない交友が書かれています。

いずれにしても、私は会った事は当然ありませんが、どこか「憧れる大人」

の存在でもあり、今回の訃報は残念でなりません。年齢もまだ73歳と若く

後10年位は活躍して欲しかった方でもありました。

ご冥福をお祈りいたします。

 

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