カリスマ 逝去

徒然なるままに
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こんにちは、escapeです。

ご存知のように、先週アントニオ猪木氏が亡くなられました。

このブログでも何度か猪木氏については書いていたりもします。

記事はこちらから。私の中でのアントニオ猪木氏というのは、

精神的な支柱でもありました。

スポーツ界においてカリスマと言われる選手

はそんなに多くはいません。それは、単に記録だけではなくやはり

圧倒的な「存在感」なのではないでしょうか。

野球選手で言えば、イチロー選手や金田投手など記録的には

素晴らしいものをもっていても、

やはり「長嶋茂雄」というカリスマの存在感はでないのでない

でしょうか。今では、大谷選手がそれに近い選手なのかもしれませんが。

業界内カリスマというのは、ファンの支持を得て成立する人はいます。

プロレス内では、古くはジャイアント馬場や長州力や天龍、大仁田厚なども

そうでしょう。私の中では、前田日明選手などが該当します。

今回の訃報で、長州選手や前田選手もコメントをだしていますが、この人

たちでさえ、アントニオ猪木氏というのはもう一段上の憧れの存在になって

いるのです。ゆえに、スポーツ界でもカリスマ的な存在なのでしょう。

では、なぜ猪木氏がこれまでに人を魅了し続けるかと言えば、常識的な

動きをとらないところのスケール感があります。

猪木氏がよく「馬鹿になれ」という名言を残しています。これは、常識的

に生きていくなという想いがこめられている言葉ではないでしょうか。

そんな意味で、私もブログのタイトルに「天邪鬼」という言葉を入れている

のは、物事を少々斜めから常識的に捉えないというところからきています。

そもそも、競馬も常識的な考えから入れば全て人気馬にいきついてしまうのです。

そこに少し、ヒネリを加え考えていくという事が重要だという事を日常的にも

私は体感していたりもします。

では、なぜ猪木氏が常識外の事をしていったのだろうかと考えた場合に

ジャイアント馬場さんとの比較があります。ジャイアント馬場さんというのは、

極めて常識人で、プロレス以外の事は全くしませんでした。両氏とも力道山の

弟子ではあるのですが、馬場さんの方が先にメジャーになっていた事から

猪木氏はどうやったらそれを越えられるかというコンプレックスからきている

のではないでしょうか。これは、プロレス好きで有名なお笑い芸人の有田氏が

youtubeで的確に解説をしていました。猪木氏のライバルとはいうテーマで、

①ジャイアント馬場②世間③借金と3つ挙げていたのが流石だなと感心

しました。常にこの3つと闘っていたのです。

②の世間というのも、常に猪木氏にとってはプロレスコンプレックス

というのを持ち合わせていたのです。力道山の時代からプロレスは「八百長」

「ショー」という見方が世間ではされていました。勿論、興行ですからエンター

テイメント的な要素は多くあります。だから、プロレスラーは弱いとか地位が低い

と言われることを払拭する為に、アリ戦をはじめとする異種格闘技戦や政治家など

にも転身したりもしました。そして、北朝鮮で興行をしたりイラクでの人質解放に

動いたりなど世間を驚かせ注目されるような事を多く、プロレス以外でも展開

していたりもしました。この辺が、アントニオ猪木氏のスケール感の大きさでは

ないでしょうか。そして、③の借金に繋がるのですが、このような動きは費用も

莫大にかかり採算度外視で動いていく事が猪木氏の凄さでもあります。

今でもできる事ではないですが、現役のヘビー級ボクシングチャンピオンを

プロレスの舞台にあげるという事は相当に大変な事です。公には、18億もの

費用がかかったと言われていますが、これは猪木氏も儲かるかどうかで考えたら

こんな事はしないと後に話をしていました。ましてや、50年前の話です。

しかしながら、「アリと闘った男」という事で全世界に得られた知名度を考えれ

ば、お金に換算する事ができない位の価値を手に入れた事になります。

いちいち、リスクを考えて動かないという事や、故に見切り発車的に動く事が猪木氏の

特徴でもあります。以前、猪木氏プロデユースの大晦日の格闘技番組でも

選手のキャンセルも続き、ぎりぎりまで対戦カードが決まらないハプニング

あったりしました。興行においてメインカードが発表されないというのは致命的

でもあります。他人から見たら大事でしょうが、猪木氏から見ればこの程度の

トラブルは年中行事位に思っていたのではないでしょうか。

通常とはかけ離れた「チャレンジ精神」がまた人を魅了するのでしょう。

今回、追悼番組などもチラチラ私も観ましたが、猪木の闘いの軌跡や活動に焦点

をあてている番組は多くありましたが、このような「生き様」を題材にしたも

のがあまりなく残念ではありました。この「生き様自体」が、カリスマ性の根底

にあるので、そこをもっと多くの人に伝えられたら良かったのでないかとは思います。

引退式でも披露した「道」という詞は、今では猪木氏の代名詞にもなっています。

墓標にも「道」という言葉が入っていました。最後にその一節を紹介したいと思います。

この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ危ぶめば道はなし。

 迷わず行けよ、行けばわかるさ」という、猪木イズムがこの中に集約されている

気がします。私も常に猪木イズムを常に忘れずに生きたいと思います。

ご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

 

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