こんにちは、escapeです。
宝塚記念はまだまだ思い出が尽きないところもあります。
今回は馬という視点ではなく馬券が主役として注目された
レースでもあるヒシミラクルが勝った宝塚記念です。
2003年になるので今から20年近く前の出来事です。
以前、競馬税金問題で少々「ミラクルおじさん」についてはふれましたが
あらためて振り返りたいと思います。
その前に、勝ったヒシミラクルとはどういう馬だったかといえば、
3歳時の春は全くクラッシックロードに乗っていませんでした。
デビューから10戦目でようやく未勝利戦を勝ちます。その後1000万
クラスの条件戦には勝つものの菊花賞のトライアルでも6着でした。
菊花賞には10番人気で出走も勝ち上がり、当時一番人気のノーリズンは
スタート直後に落馬という波乱の幕開けでした。そして、落馬も珍しい
武騎手でもありました。2着には16番人気のファストタテヤマが入り
大波乱の菊花賞となりました。その後は、3戦ほど重賞では凡走し
その後の春の天皇賞は7番人気で見事1着となりました。
正直、この段階では前回の記事でのメジロパーマー同様、強いのか
フロックなのかが掴みにくいところでもあります。
そして、迎えた宝塚記念です。最終的には6番人気となりますが
前日売りでは単勝1倍台の1番人気に推されていました。これは、競馬を
ある程度知っていれば、G1レースでこのような人気になるのは異常投票で
ないかと思います。穴人気を越えた人気で私も当時少々驚いたのも事実です。
いくら、春天を勝ったといえここまで人気になるような馬とも思えませんでした。
また、騎手は当時まだ若手の角田騎手でありました。その角田騎手でさえ前日に
1番人気に推されて驚いていた位です。
私自身は、2着にきた8番人気でしたがツルマルボーイから馬券を流していましたが、
完全にヒシミラクルは抜けではありました。レースは、差し追い込み決着となりました。
ヒシミラクルはやや後方の位置から見事差し切り勝ちをしました。
その後、土曜日に新橋の場外馬券売り場でヒシミラクルの単勝を1222万円買った人が
いるというのが話題になりました。最終的には、宝塚記念のヒシミラクルの単勝の
払い戻しは16倍ほどですがこの人は、1億9918万の払い戻しを受けました。
40代位のサラリーマン風の男性という事しか正体はわかっていません。
先日の税金問題ではないですが、この方の税金はどうなったのでしょうか・・。
恐らく、そのまま払い戻しだけを受けた状態かとは思います。
では、なぜ1222万という半端な金額かと言えば、その前に行われた安田記念の
払い戻しを全て転がしているのです。安田記念もアグネスデジタルという4番人気の
単勝に130万入れこれが9.4倍つき1222万という金額になっているのです。
そもそも、1番人気や複勝であるならばわかりますが、単勝でこのオッズに全額
いけるというのは、まず普通の感覚では有り得ない買い方です。
そして、安田記念でアグネスデジタルに勝たせてもらったのであれば、この
宝塚記念にもアグネスデジタルは出走しています。人気は3番人気でもあり、
むしろ転がしで通常賭けるのであればこの馬の方にいきそうなところもあります。
つくづく、すごい買い方をする人がいるものだと感心しきりです。
当然、ここからは推測になりますがそもそも安田記念の130万も半端であるという事
です。通常ならば、100万ないし150万ではないかと思うのですが、130万という事から
このお金もその前のレースでの転がしではないかと推測されています。
有力なのは、最初は50万スタートでダービーの1番人気のネオユニバースの単勝に
賭け2.6倍の配当となり130万になったのではないかという説です。
ただ、その後の的中したオッズからすれば掛け金が一番少ない時に、1番人気の
馬に賭けたというのは私は少々疑問に残ります。
いずれにしても、この人は転がしから2億円近い払い戻しを受け、当時勝った
ヒシミラクルにちなんで「ミラクルおじさん」とされ、今も伝説となっています。
その後、ヒシミラクルはこの勝利以後は勝てず引退をしましたが、果たして
ミラクルおじさんは、この勝利以後は競馬を続けているのか、引退したのかも
気になるところではあります。当然、この後の消息などは今もなおつかめていません。
そんな馬券購入者が話題になった、伝説の宝塚記念です。
今年は、どこかでミラクルおじさんは誕生するのでしょうか・・。
今年も楽しみな宝塚記念であり人気が拮抗している感じではあります。
週末の予想をお楽しみにして下さい!
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