思い出のダービー PART3

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こんにちは、escapeです。

今週は、日曜日に危うく仕事が入りそうになり

この日は、競馬のみに集中したいと思っています・・。

今までもダービーの日は一切他の用事をいれない

ようにしていました。1年にそんな日があっても良いでしょう。

引き続きダービーの思い出のレースをと思います。

昨日の思い出はこちらから

馬券も的中すれば、なお思い出深いレースになりますが

外したレースでも思い出に残るレースがあります。

2007年のウォッカの勝ったダービーです。

ウオッカは牝馬であり、そもそもダービーに牝馬が挑戦する事

は少ないです。近年では、古馬になって牝馬が牡馬を蹴散らす

事はありますが、それも中距離では以前はほとんどみかけない

光景ではありました。まだこの頃も古馬牝馬の一線級でも牡馬

と互角にというのは厳しい頃でした。

サラブレッドは、年間7000~8000頭誕生しますが、ダービーに

でられるのは18頭しかありません。当然、他の調教師や馬主からも

ある程度勝算がないのに出場されるとその1頭分出場枠が減るという

見方になります。

まず、オークスにおいても牝馬では初距離となり多くの馬はマイルまでの

経験しかない馬がほとんどです。そして、ペースなどもあるので一概に同一視

できませんが、大体ダービーとオークスでのタイム差は1秒以上違う事が

多くあります。明らかに、春の段階では牡馬の方に分があるというは常識的

でありました。ウオッカのライバルに同世代牝馬でダイワスカーレットがいます。

ダイワスカ―レットも古馬になり有馬記念を勝ったり、秋の天皇賞で2着に

なっているなど牡馬と互角に戦えていた牝馬でした。

当然、3歳春の段階ではそこまでの牝馬というのは誰もがわからない状況です。

桜花賞の前哨戦でのチューリップ賞で、ウオッカはダイワスカーレットに完勝

しています。そして迎えた、桜花賞は安藤騎手に上手に乗られてしまいウオッカ

2着となります。この時点での選択肢は、当然ライバルのダイワスカーレット

の再戦でオークスを目指すかダービーかというところです。先程のダービー枠

が1頭減るというのは、周囲で当時牝馬で敵なしであれば挑戦もわかるが、

まずは牝馬で頂点になっていないのにダービーに登録するなという声は

あったようです。それだけ、ダービーの切符は貴重でもあるという事なのでしょう。

そして、ウオッカの主戦騎手は、今は調教師である四位騎手でした。

この時、四位騎手はそれなり活躍はしていましたが、ダービーは未勝利でした。

四位騎手は、角居調教師にオークスもダービーも予定を空けておきますと言ったそうです。

馬主的も賞金額を考えれば、オークスの方がより確実にというところもあったとは思います。

そんな中、最終的にダービーに挑戦をすることになりました。結果的にオークスにおいては、

ダイワスカレーットがケガで回避となりました。その辺も不思議な巡り合わせの

ようにも思います。迎えた、ダービーでは3番人気とそれなりに

評価をされていた部分はありました。1番人気はフサイチホウオーで1.6倍の一本

かぶりでした。結果は、直線中団からウオッカが抜け出し3番差の圧勝でした。

2着には逃げて粘った14番人気のアサクサキングスが入り馬連5万円越えという

波乱の結果でした。逃げ粘りがあったようにペースはスローでした。1番人気の

フサイチホウオーは7着とふるいませんでした。この着差でしっかり勝ち切ると

いうのは感動モノでもあり、実況もゴール前「恐れいった」と放送していたのを覚えて

います。2着のアサクサキングスもフロック視されていまし

たが、その後菊花賞も勝っているので決して弱い馬ではなかったはずです。

こうして、64年ぶりといっても実質は戦後初なのではじめてに近いような

ものですが、牝馬のダービー制覇という偉業を達成しました。

清水成駿氏や佐藤洋一郎氏などの穴党記者でウオッカ本命にしていた人は

少々いましたが、さすがにアサクサキングスまで抑えられた人はみかけなかった

ように思います。いずれにしても、競馬というのはこの2分半ほどの時間に色々

想いやドラマが詰め込まれているところが魅力でもあり、その中でも一番

濃く詰まっているのがダービーというレースではないでしょうか。

今年もドラマを楽しみにしています。

 

 

 

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