こんにちはescapeです。
前回の記事はこちらから。
独立の続きとなりますが、②資格の独立について考えてみましょう。
資格は当然、取得した資格が難易度が高ければ参入障壁も高くなります。
しかしながら、今は弁護士の資格を有していても開業してすぐ顧客をつかまえて
いくのは難しくも有り、特に法律関係などはさらに専門ごとに分れているような
状況です。例えば、離婚専門とか借金専門などのように。
確か、数年前にTVのCMでも宣伝をしていた法律事務所が倒産したことがありました。
過払い金などの債務整理が中心だったと思いますが、自分の会社が債務整理できていな
かったというような笑えない話でもありましたが。弁護士や税理士などは、顧問契約を
している事が多いですが、その他の資格は比較的スポット契約が多く大変にもみえます。
特に士業などは、ある程度金額なども決まっているので価格の差別化というのは難しく
、営業面がかなりしっかりしていないと独立は厳しいはずです。よく定年後の取得や
資格を持てば食べれると考えている方もおりますが、現状は難しいでしょう。
③業務委託、代理店についてですが、こちらも幅広くはあります。よく、以前いた会社の
業務を業務委託で受けるというのもあります。電通などはこのような形でのリストラを
していました。やはり、社員雇用というのは保険や退職金など色々給与以外のコストを
考えると雇用する側からすれば、多くの制約があるので業務委託で投げた方が楽でしょう。
受ける側も当初顧客のいない中では、有難い部分ではないでしょうか。最近は、配送業など
も業務委託でしている所は多いようですが、やっている人の話を聞くと数を相当こなさないと
厳しいようで、小口の配送は大変なようです。代理店に関しては、私も以前保険の代理店を
していたことがありました。大分、前なので今とは制度は違うとは思いますが、当時は2年間
研修期間がありその後独立して代理店という形でした。一見、良さげにも映るかもしれませんが
この2年間というのは3か月ごとに査定期間があり、ノルマが未達だと即終了という形態でした。
当時、私の会社で代理店になった人は1割~2割程度であとは離職していました。
研修というのは、名ばかりで基本的には精神的に追い詰めていく手法で
完全「ブラック会社」ではありました。ノイローゼにもなった人が2人ほど
私がいた時にはいました。会社では、保険や金融知識の勉強は当然あるのですが、
一番肝である「顧客をどう見つけるか」について各自で考えて取組むしかないのです。
また、これはどこかの回で詳しく書こうとも思いますが、ただ結果的には今振り返ると
自分にとっては良い勉強期間でもあり、その時に身についたことが今でも役に立っている
事が多くあります。当時は、大変の一色ではありましたが・・。
従いまして、資格や代理店などの開業は、開業コストは事務所でも借りない限り
ほとんどかかりません。しかしながら、ある程度営業面が得意でない限り成功を
していく事は難しく、「集客」と「営業」が一番の課題になります。
また、営業には基本2種類あり短期案件のものと長期案件にわかれます。
特にBtoBの法人営業などは、1回で決まる事は少なく継続的な営業が必要になります。
保険や士業なども基本的には長期的な営業が多いはずです。それに対して、個人中心のもの
は短期的な営業で済むものが多いので、1回での契約などが中心になります。当然、営業手法
も異なってきますので、それに合わせた営業を自分なりに構築していかないといけません。
ハードルはありますが、資本をかけず稼ぐことは可能な領域ではありますので、
まず営業にハードルがあまりない方であれば、ここで軍資金を稼いでいく事も
ありではないでしょうか。私も最初の独立(代理店は除いて)をする際に20代でしたが
資金が500~600万程かかりました。当時、融資も厳しくこのお金をどう揃えようかと
頭を悩ませました。20代の若造で、調度結婚もして間もない頃に資金を準備するのは
大変な事です。資金の大半は営業での成果で準備ができ、残り100万程の不足を
競馬で揃えたというあまり自慢できたものではありません。神風が吹いたのか、たまたま
競馬も的中ができたというところでした。基本、事業をする上の資金というのは、借入も
含め自分で作ったお金でないとうまくいかないことが多いです。親からの援助などで独立
した方も周囲にいましたが、正直お金に息がかかっていないというか、うまくいっている
ケースはあまり見たことがありませんでした。やはり、自分で苦労してかき集めたお金だから
こそ意味もあると思います。競馬も私はあまり自分の手元のお金で勝負するよりは、最初の
元手を数レースやって増やしてから勝負した方が的中率が良い気がします。
いずれにしましても、営業はうまく活用すれば次のステージの軍資金をつくることは
可能ですので、是非自己資金が少ない人はチャレンジして欲しいと思います。
~つづく~
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