逆の視点とは

天邪鬼な考察
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こんにちは、escapeです。

物の見方というのは、正面から捉えるのか逆の方向から

捉えるのかでまるで景色が変わってきます

競馬をされている方であれば、体感されていると思いますが

本命に人気が集中すればするほど、それが崩れた時に大穴

なります。逆に荒れるとみていたレースで人気が割れていると

本命サイドで決着した場合に意外に人気の割に高配当を得る事

があります。私も、まずは人気馬がくるかどうかというところから

考えたりもします。穴党の方であれば、常に穴馬からみるでしょうが

これも、はまれば大きいですが往々にして外す事の方が多いでしょう。

以前、新聞紙上の穴党の名物記者の年間回収率がでていましたが、ダントツで

悪かったのを記憶しています。

投資の世界にも「人の行く裏に道あり花の山」という格言などもあったりもします。

当然、9割の方が損をするという投資の世界で、逆張り的な視点は重要では

ないでしょうか。この辺は、頭では理解できても中々行動に移せないところに

難しさがあります。どうしても、大きい流れや道の方が安全に見えてしまう

からです。少し、プロレスの話にお付き合いください。

昔、大仁田厚というプロレスラーがいました。一時は議員やタレントなどもされたことが

あるので知っている方も多いのではないではないでしょうか。

彼は、全日本プロレスという団体に所属しケガもして一度レスラーを引退しています。

この時期(1990年初め)のプロレス界というのは新日本プロレス全日本プロレス

2大団体時代で当然テレビ局がついている時代です。

今は、プロレスもインディーズ団体が多く乱立していますが当時はテレビ局

なしで成立する事は難しい時代でした。そんな中、前田日明率いるUWFという団体

がテレビ局なしで、月に1度の興行だけで人気を出していました。

しかし、この団体でも一度潰れてしまい新日本プロレスに

一度吸収され再び作られた団体です。UWFは格闘技色を前面に出し、旧態依然の

プロレスを批判する形で人気を出してきました。まだ、K1やPRIDEの少し前の

時期であり、この後総合格闘技が更にブームになりプロレスが暗黒の時代に突入

していきます。そんな、実質2大団体プラスUWFという構造の中に大仁田選手が設立した

FMWという団体がでてきます。当時5万円で設立した団体と言われ、有名選手も

ほとんどいない状況でした。当然、技術的にも凄い大技ができる選手もいないわけです。

とはいえ、当時エースである大仁田選手自体も知名度がすごく高く人気があるかといえば、

そうでもありません。この辺が、前田選手との違いでもあります。

そして、格闘技路線に流れつつあるプロレスの中で

「デスマッチ」という完全に逆方向のプロレスに流れていきます。

ロープに有刺鉄線を張りめぐらしたり、電流爆破物をいれたりと通常のプロレス

を更に過激に違う方向へ持っていきます。人によっては、FMWはプロレスではない

いう人もいるくらいでした。そんな中、従来にもデスマッチなどは一部ありました。

リングの下に五寸釘を敷き詰めたりなど。そして、基本的にお約束でそこに落ちる事は

ないのです。タイガージェットシンなどの悪役レスラーも凶器を使いますが、当時

サーベルを振り回していましたが、当然サーベルの柄の部分で攻撃はしますが、剣の部分

で突き刺すことはしません。あくまで、演出なのです。しかしながら、大仁田選手はその

有刺鉄線のロープに突っ込んだり、爆破物も爆破したりなど従来のお約束をことごとく

身体をはってリアル感をだします。そして、身体にできた裂傷の跡も1000針を越えたり

などをしていました。この真逆の戦略が当たり、次第に人気が異常に上がってきます。

気づけば、UWFに近い人気を得ており、年間プロレス大賞をとるような試合

もありました。本人も言っているようにまさに、「邪道プロレス」なのです。

先日、大仁田選手の設立当時からの盟友でもあるターザン後藤という選手も

亡くなったりもしました。いずれにしても、インディーズ団体でここまで大きくなった

事は当時ではな事です。きっと大仁田選手も商才があったのと最後に体を張った逆張り

にでた覚悟で人気が集まったのではないでしょうか。本人曰く、

おもちゃ箱をひっくり返したようなプロレス」という事で、そこに女子プロレスや

ミゼットプロレスや異種格闘技的なものも入れたりと中身は本当に一見、

一貫性のないようなものでした。最終的には、会社は倒産をしてしまい分裂

していくのですが、それでもここまでの団体にした功績は大きいです。

全くの「逆の視点」から生まれたようなものですが、ビジネスにおいては

このような逆転の発想でうまくいった会社などもよくあったりもします。

逆から見る事で、違う視点ができるので競馬の予想に限らず何かとヒントに

なる事は多いのではないでしょうか。私も常に「逆の視点」は意識して持ち続けて

いきたいと思っています。

ちなみに「ヨソウ」も逆から読むと「ウソヨ」になりますので・・・。

 

 

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